嬉しい
『嬉しい』、と思った。
どうしてだろう。
久しぶりに見た太陽と海は、形を何度も変えて
襲いかかってくるのに。
焼けそうなくらい暑くもなるし、
吐く息が白いほど寒くもなるのに。
いつか、ヒーローを志した自分の力が、
今日生きるための肉を切る道具になっていても。
この島にいると、時々心臓が強く脈打っている気がする。
結局俺はどこにいても、誰かが『嬉しそう』なのが、
『好き』みたいだ。
最初に志したものも、絡まった糸をたどった最初のところに、
そういう気持ちがあるんじゃないかって、
今だけそう考えられる。
……今だけかもしれないけれど。
異能は心を守るために、随分と成長していたから。
どうしてだろう。
久しぶりに見た太陽と海は、形を何度も変えて
襲いかかってくるのに。
焼けそうなくらい暑くもなるし、
吐く息が白いほど寒くもなるのに。
いつか、ヒーローを志した自分の力が、
今日生きるための肉を切る道具になっていても。
この島にいると、時々心臓が強く脈打っている気がする。
結局俺はどこにいても、誰かが『嬉しそう』なのが、
『好き』みたいだ。
最初に志したものも、絡まった糸をたどった最初のところに、
そういう気持ちがあるんじゃないかって、
今だけそう考えられる。
……今だけかもしれないけれど。
異能は心を守るために、随分と成長していたから。