ささやき 6
小屋に落ちている貝殻を耳に当てると、かすかに呟く声が聞こえる。





「暑くなったり、雨がふったり。
この島って、なかなか落ちついてないよねえ」
「橋をつくってくれた子がいて、おかげで新しい島にいけるようになったよ。
すこし前には、洞窟にもはいれるようになったし」
「あと、ナミバタハッカがココナッツをみつけてくれて、
ついにフレンチトーストがつくれたよお。よかったあ!
ずっとミルク……みたいななにかがほしいとおもっていたから、ありがたいね」
「いろんなものを食べられるようにするの、すごくたのしいけど。
ヒトデだけは……どうすればいいのかなあ?
鬼の子には粉にした薬?にしてわたしたけど、あれ以上はたべものらしくならないよねえ」
「それからね……いつも急にヒトデをみるとびっくりしちゃう。
かわいい形で、小さくて。なにも驚くいきものじゃないのにね。
忘れちゃっただけで、前にまちがってたべちゃったりしたのかな。
むかしのぼくは、そのあまりのおいしくなさに、いやになっていたりして?」