Eno.520 愛の騎士シュガープラムの日記

ひめさま

―全てを諦めようとしていたわたしに手を差し伸べたのは、小さな国のお姫様。

あの時のわたしは、そんな大層な人が、
どうしてわたしのような孤児に手を差し伸べたのかわからなかった。

理由を尋ねれば、愛だなんだと返されてばかりで、その時は、それが良くわからなかった。

わからないまま、姫様の下で働くことになった。



姫様はいつも、
『人の人生は短いから、だからいっぱい愛を育んで、人生に彩りを持たせるんだ』
って言っていた。

最初はそれがわからなかったけど、時間が経てば経つほど、
姫様の言っていることがわかるようになった。

何かを愛する心が、人生を楽しくするんだって、生きる意味になるんだって、
一緒に居ることで、少しずつ、わかっていったんだ。



姫様はもう、遠くに行ってしまったけど、
いつかの姫様がわたしにそうしてくれたように、
わたしは愛を伝えていきたい。

愛には、無限の力があるって、愛に救われたわたしは知っているから―