手を差し伸べた日
不思議だと思うことがあった。
いつもいつも、力を持つ者ばかりが孤独になる。
けれども誰もかれも力を求める。
たとえば自分の姿が愛らしいアザラシじゃなくて
恐ろしい、伝承に出てくる邪龍だったら?
誰かが求める「強そうな姿」になったら?
答えは簡単だ、きっとまた滅ぼされてしまう。
とある炎がいた。
酷く、向上心のある炎だと思った。
魔王はいつも不思議だった、誰かに必要とされているのに、それが不服らしい。
炎とは、吹けば消えてしまうもの。
誰かが壁にならないとそのぬくもりは消えてしまう。
四天王にまで上り詰めた、彼が求める強さとはなんなのだろうと、魔王は思った。
とある吸血鬼がいた。
どうやら元々人間らしく、元の居場所には帰れなくなってしまったらしい。
望まぬ変化、慣れない習慣。
きっと、白い肌はもっと健康的な肌色だったのだろう。
誰かの不幸は誰かのもの。推し量ることはできない。
けれども彼もまた孤独なのだと、魔王は思った。
とある鬼がいた。
魔王の前に現れた理由は……衰退。彼自身にはどうしようもないものだった。
力あるものを亡き者にするのは、力なき多くの者だ。
自由にふるまう彼がどういう心境で魔王に跪いたのかはわからない。
彼は言った「力あるものに付き従うのは道理」と。
自分は彼が従うべき、力あるものなのだろうか?と魔王は思った。
とある獣がいた。
彼もまた強者だった。知恵があり、優しさもある。
彼と出会ったのは迷宮だ、最初は迷子か、迷宮の守護者かと思ったけどそうではなかったらしい。
そこにいた魔術師を殺した後に、幽閉されていたことを知った。
魔王との出会いはただの偶然だというのに、強い忠誠を誓った。
自分にはもったいない家臣だと、魔王は思った。
一人、また一人。
魔王城に足音が、影が増えていく。
不思議な感覚だった。嬉しいような、緊張するような………
何もなかった海の底から、気づけばいろんなものが周りに溢れていた。
まもれるかな?
まもりたいな。
この居場所を。
弱い自分なりに、強い傘になって彼らを不幸から守ってあげたい。
それが、二つ目の願い。
いつもいつも、力を持つ者ばかりが孤独になる。
けれども誰もかれも力を求める。
たとえば自分の姿が愛らしいアザラシじゃなくて
恐ろしい、伝承に出てくる邪龍だったら?
誰かが求める「強そうな姿」になったら?
答えは簡単だ、きっとまた滅ぼされてしまう。
とある炎がいた。
酷く、向上心のある炎だと思った。
魔王はいつも不思議だった、誰かに必要とされているのに、それが不服らしい。
炎とは、吹けば消えてしまうもの。
誰かが壁にならないとそのぬくもりは消えてしまう。
四天王にまで上り詰めた、彼が求める強さとはなんなのだろうと、魔王は思った。
とある吸血鬼がいた。
どうやら元々人間らしく、元の居場所には帰れなくなってしまったらしい。
望まぬ変化、慣れない習慣。
きっと、白い肌はもっと健康的な肌色だったのだろう。
誰かの不幸は誰かのもの。推し量ることはできない。
けれども彼もまた孤独なのだと、魔王は思った。
とある鬼がいた。
魔王の前に現れた理由は……衰退。彼自身にはどうしようもないものだった。
力あるものを亡き者にするのは、力なき多くの者だ。
自由にふるまう彼がどういう心境で魔王に跪いたのかはわからない。
彼は言った「力あるものに付き従うのは道理」と。
自分は彼が従うべき、力あるものなのだろうか?と魔王は思った。
とある獣がいた。
彼もまた強者だった。知恵があり、優しさもある。
彼と出会ったのは迷宮だ、最初は迷子か、迷宮の守護者かと思ったけどそうではなかったらしい。
そこにいた魔術師を殺した後に、幽閉されていたことを知った。
魔王との出会いはただの偶然だというのに、強い忠誠を誓った。
自分にはもったいない家臣だと、魔王は思った。
一人、また一人。
魔王城に足音が、影が増えていく。
不思議な感覚だった。嬉しいような、緊張するような………
何もなかった海の底から、気づけばいろんなものが周りに溢れていた。
まもれるかな?
まもりたいな。
この居場所を。
弱い自分なりに、強い傘になって彼らを不幸から守ってあげたい。
それが、二つ目の願い。