Eno.1034 スピスタの日記

ハーフエルフが魔王軍に居る理由②

それは、あまりにも単純なこと。
統治者として、自らが仕える主君として、人間の王よりも魔王の方が優れていると感じたから。

国を統べるのが人間である必然など、あるだろうか。
より優れた者が統治するのは、自然な事なのではないだろうか。
それこそが、彼が魔王軍に身を置く理由だった。


ハーフエルフである彼にとっては、人間も、エルフも、魔族も、大して変わりは無い。
皆、自分とは少し違う存在だ。
だからこそ、逆に、僅かほどの偏見も持ち合わせてはいない。
全てを受け入れ、全てを平等に見る。

肩入れすべき「同族」など、自分にはほとんど居ないのだから。