Eno.101 フィルマの日記

きれいなはねのデザイナー 4



とびらは おどろくほど すんなりとひらきました。
まるで カインがあけるのを ずっとまっていたかのように。

ゆっくりと しんちょうに とびらのなかへはいってみると
なかにはむすうの きんのいとでつくられた
にせもののはねが かざってありました。



「……は?」

じぶんでも びっくりするほど つめたいこえが
カインのくちから こぼれおちます。

「……カイン、この扉は開けてはいけないと私は言ったはずですよ。」

うしろで フィルマのこえが きこえました。



つづく