嵐に御形
嵐の日。
ルクスくん……
いや、いまはルクス、と私は彼を呼んでいるのだけれど。
彼の様子がおかしかったから、いろいろと話をしたんだ。
嵐の日にまつわる心の傷。
普段余裕たっぷりにふるまう彼のあのような姿ははじめて見た。
……よっぽど、無理をしていたのだと思う。
話を聞いていた私ですら心が痛かったからね。
彼が、少しでも安心できるようになっていてくれると嬉しい。
しかし、「おかあさん」と呼ばれることになるとは。
なんとも不思議な気分だ。
私、カムイのやつみたいに「おとうさん」になることすらないと思っていたから。
母親……知識でしか知らないな。
私にもし父母がいたとしたら、どんな人物だったのだろう。
年若い、剣士である後輩の剣の師であった
シオドア老師のような、厳格な人物だったんだろうか……。
それとも、あの画廊に居る私の友人、ユリナくんのように
無邪気にも優しき人物だったのだろうか。
考えても、いま答えは出そうにないや。
いまは、この島でのことを考えよう。
ルクスくん……
いや、いまはルクス、と私は彼を呼んでいるのだけれど。
彼の様子がおかしかったから、いろいろと話をしたんだ。
嵐の日にまつわる心の傷。
普段余裕たっぷりにふるまう彼のあのような姿ははじめて見た。
……よっぽど、無理をしていたのだと思う。
話を聞いていた私ですら心が痛かったからね。
彼が、少しでも安心できるようになっていてくれると嬉しい。
しかし、「おかあさん」と呼ばれることになるとは。
なんとも不思議な気分だ。
私、カムイのやつみたいに「おとうさん」になることすらないと思っていたから。
母親……知識でしか知らないな。
私にもし父母がいたとしたら、どんな人物だったのだろう。
年若い、剣士である後輩の剣の師であった
シオドア老師のような、厳格な人物だったんだろうか……。
それとも、あの画廊に居る私の友人、ユリナくんのように
無邪気にも優しき人物だったのだろうか。
考えても、いま答えは出そうにないや。
いまは、この島でのことを考えよう。