【6 拒絶の凍土】
セツカがよそよそしくなった。
それに、少しほっとしている僕がいた。
良いのさ、それで良いのさ。
僕に優しくしないで、僕を大切に思わないで、
僕に近寄らないで、僕に触れないで、

「──僕を、愛さないで」
ねぇ、嘘吐きな僕は悪い奴だろう?
正しくないことをしている僕は、
最低な奴だろう? ねぇ?
温もりなんて必要ないから。
僕なんかに踏み込まないで、
他のみんなを大事にしてあげなよね。
愛はいっぱい貰ってるから。
これ以上は、キャパオーバーなのさ!

「……そういうことに、しよう」
だからね僕はね。
絶対に、絶対に!
────たいなんて、言わないから。
全て拒絶して遠ざけておけば、
憧れも羨ましい気持ちも痛みも感じない。
知ればますます痛くなるなら、
遠ざけて、何でもない顔で、笑っていよう。

今日も、にこにこ。

「笑ってるなら、痛くないでしょ?」
心の全てに蓋をして、仮面を被って。
さぁ、踊りましょう、演じましょう。