13.無題
俺たちは よい兵器です。
それは 今に始まったことではない。
森で木に向かって 斧を振るっていると 異常なもどかしさに苛苛とする。人間ちゃんたちって こんな身体を操って 一生懸命頑張っているの!?俺たちならビンタで倒木させることが出来るが?人間ちゃん よっわーい♪人間ちゃんの貧弱さが 今は身に染みる。
森のうちの 何本か切り倒すまで 重く大きな斧を振るうと 腕は痺れ 脚まで震え 例えこのように強靭な俺たちであっても 一度 休まざるを得ない。
てか 人間ちゃんって 素手で生木に勝てないの!?
ナナは 折れた指でバリバリと木の皮を剥がしていたので 俺たち 知りませんでした。確かにあれは冬の出来事。ナナの記憶をよくよく思い返してみれば あれはスカスカの枯れ木だったような気がする。スカスカの枯れ木を食うんじゃない。考えていたら 俺たちの大きなお目目から ほろりと涙が出た。
嵐が再び来るようです。
少し籠って作業をしていたから 気付かなかったが 他の人間ちゃんたちが 教えてくれたのだ。見れば 向こうのお空が あのときのように 真っ黒くなっているので 俺たちはかわいく 一生懸命 木を切ってきたのでした。
そしてイノシシを二匹丸焼きにしてしまった。
違う。ふざけているわけではない。嵐の前に。ご飯を沢山獲得しておこうという話になったので。焼いちゃったのだ。燃料も沢山獲得してきたし それなら 皆にお腹いっぱい食べて欲しかったのだ。決してお肉の下準備が楽しくてやり過ぎてしまったとかではない。
あ?何方にせよ何の言い訳にもなっていないような気がするが とにかく 俺たちはこの小さめの猪の入るほど大きな釜があって 嬉しくて お試しで 焼き上げてみちゃっただけなんだからね!!
真にお試しならば 一匹で済ませれば良かったものを なぜ二匹焼いたのかと問い詰められると 俺たちは可愛らしく拗ねる他ない。なんだか やがてこちらへ流れてくるであろう 黒い雲を見詰めていたら なにか楽しいことがしたくて ソワソワしちゃったのだ。それ以外に理由などないよ。
空の様子を伺っていたら 空ちゃんが寄ってきた。
ンマー かわいらしいのねえ♪
空ちゃんは どうやら 嵐が怖いらしい♪ははあ。そうだよねえ♪かわいいねえ♪良いでしょう。俺たちが 空くんを守って差し上げる♪なでなでもして差し上げる♪そうよねえ♪一生懸命 頑張っていらっしゃるけど まだまだ♪小さな♪愛らしい♪かわい子ちゃん♪ですものねえ♪
嵐の間
空ちゃんと
一緒に居ることに
なってしまった。
何故?
違う。嫌な訳では無い。自分より怖がったり 大変そうにしている者の面倒を見る時 俺たちはいつだって 頑張れたのだ。いつもそのように頑張れたので 空ちゃんが怖いのなら 俺たちも頑張れて 嵐が少しは怖くなくって 済むかなと思ったのだ。空ちゃんが 一緒にいて欲しいのなら 俺たち お利口に座っていることが出来る。
空ちゃんって結構強かなのね。誤算であった。
俺たちは まだまだ海の彼方で 輝き 鳴り響いている たかが雷の音にさえ 尻尾が言うことを 聞かないというのに。俺たちは冷や汗をかいている。どうか俺たちの身体が 空ちゃんのような 幼い子どもの前で 情けなく震えることが 無ければいいのですが。
あ。また 光った……
それは 今に始まったことではない。
森で木に向かって 斧を振るっていると 異常なもどかしさに苛苛とする。人間ちゃんたちって こんな身体を操って 一生懸命頑張っているの!?俺たちならビンタで倒木させることが出来るが?人間ちゃん よっわーい♪人間ちゃんの貧弱さが 今は身に染みる。
森のうちの 何本か切り倒すまで 重く大きな斧を振るうと 腕は痺れ 脚まで震え 例えこのように強靭な俺たちであっても 一度 休まざるを得ない。
てか 人間ちゃんって 素手で生木に勝てないの!?
ナナは 折れた指でバリバリと木の皮を剥がしていたので 俺たち 知りませんでした。確かにあれは冬の出来事。ナナの記憶をよくよく思い返してみれば あれはスカスカの枯れ木だったような気がする。スカスカの枯れ木を食うんじゃない。考えていたら 俺たちの大きなお目目から ほろりと涙が出た。
嵐が再び来るようです。
少し籠って作業をしていたから 気付かなかったが 他の人間ちゃんたちが 教えてくれたのだ。見れば 向こうのお空が あのときのように 真っ黒くなっているので 俺たちはかわいく 一生懸命 木を切ってきたのでした。
そしてイノシシを二匹丸焼きにしてしまった。
違う。ふざけているわけではない。嵐の前に。ご飯を沢山獲得しておこうという話になったので。焼いちゃったのだ。燃料も沢山獲得してきたし それなら 皆にお腹いっぱい食べて欲しかったのだ。決してお肉の下準備が楽しくてやり過ぎてしまったとかではない。
あ?何方にせよ何の言い訳にもなっていないような気がするが とにかく 俺たちはこの小さめの猪の入るほど大きな釜があって 嬉しくて お試しで 焼き上げてみちゃっただけなんだからね!!
真にお試しならば 一匹で済ませれば良かったものを なぜ二匹焼いたのかと問い詰められると 俺たちは可愛らしく拗ねる他ない。なんだか やがてこちらへ流れてくるであろう 黒い雲を見詰めていたら なにか楽しいことがしたくて ソワソワしちゃったのだ。それ以外に理由などないよ。
空の様子を伺っていたら 空ちゃんが寄ってきた。
ンマー かわいらしいのねえ♪
空ちゃんは どうやら 嵐が怖いらしい♪ははあ。そうだよねえ♪かわいいねえ♪良いでしょう。俺たちが 空くんを守って差し上げる♪なでなでもして差し上げる♪そうよねえ♪一生懸命 頑張っていらっしゃるけど まだまだ♪小さな♪愛らしい♪かわい子ちゃん♪ですものねえ♪
嵐の間
空ちゃんと
一緒に居ることに
なってしまった。
何故?
違う。嫌な訳では無い。自分より怖がったり 大変そうにしている者の面倒を見る時 俺たちはいつだって 頑張れたのだ。いつもそのように頑張れたので 空ちゃんが怖いのなら 俺たちも頑張れて 嵐が少しは怖くなくって 済むかなと思ったのだ。空ちゃんが 一緒にいて欲しいのなら 俺たち お利口に座っていることが出来る。
空ちゃんって結構強かなのね。誤算であった。
俺たちは まだまだ海の彼方で 輝き 鳴り響いている たかが雷の音にさえ 尻尾が言うことを 聞かないというのに。俺たちは冷や汗をかいている。どうか俺たちの身体が 空ちゃんのような 幼い子どもの前で 情けなく震えることが 無ければいいのですが。
あ。また 光った……