Eno.35 レナード・ニューマンの日記

砂浜にて

「次の嵐……大きそうだよな。
 前回の嵐は一瞬だったけど、今度はそうもいかなさそうだ」


「みんなが頑張ってくれたおかげで、いまは壁があるし……
 食料だって水だって、きちんと蓄えられている。」


「心配事はほとんどない。
 みんな、きっと拠点の中で大人しくしてくれるだろうし」



「……もう少し危機感を持つべきか?
『たぶん大丈夫だろう』なんて……あの雨雲を目の前に思うことじゃないと思うんだが……」



「みんな、いいやつだよ。
 俺が、こうしたらどうだろうと言ったら、全力を尽くしてくれるし……
 こうしたらどうだろう、とみんな自身も言ってくれる」


「この状況、資材や食料に奪い合いになってもおかしくないのに。
 そんなそぶりはまるで見せないで……」



「たぶん、大丈夫だ。大丈夫なんだ。
 このシマにいれば、きっと帰れる。」