Eno.241 平木 夕真の日記

Swan song

スワンソング

水/風属性
アタッカー/トリッキータイプ 

純白のボディを持つ、攻撃性能と機動力に極振りした一癖あるアヒルバトラー。

他の通常のアヒルバトラーのように泳ぐだけでなく短距離ジャンプ────
チェスのナイトのようなジャンプ(図1)が可能であり、その勢いのまま相手アヒルめがけて飛び込んだり、至近距離で波を浴びせるのが主な攻撃手段。


(図1) スワンソングのジャンプ範囲
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このアヒルの特性であるショートジャンプと飛び込み攻撃を十全に活かそうとすると、普通のアヒルを泳がせる立ち回りでは使いこなせずショートジャンプ主体の移動を強いられる。

まずこれに慣れないうちは2回跳んで転覆、なんて事が度々発生する。
特に後ろ斜め60°と120°のジャンプは非常に難しく、操作性には大いに難があると言えるだろう。
こんなトリッキーな動きが出来るアヒル相応の防御性能しか無い事もそれに拍車をかけている。


一応安定性は高いとされている。
挙動が挙動なだけに使う側としては安定性が高いと感じる事はまずないだろうが、使われる側としては対波、対衝突の強さを感じるだろう。


本番で使うのは極めて怖いように見えるが、開幕桂馬飛び2回で相手にダイブをかまし、勢いの乗った攻撃で相手の体勢を崩すことが出来れば落ち着いてトドメの飛び込みも出来るし、ナイト跳びで素早く逃げ回って相手の無理な攻撃を引き出すことも出来る。
練習した分だけ味が出るアヒルバトラーだ。



【コラム】
かつて、女の子向けにアヒルバトラーを販売する事に苦労していた時代があった。
とにかくアヒルを愛でるもの、アヒルにコーデバトルをさせるもの、主人公の女性ヒロインが複数人の美男子にちやほやされて、ごくたまにアヒルバトルが発生するもの……

色々なアヒルアニメが作られ、どれも一定の成果と一定の反省を収め、紆余曲折を経て女の子が純粋にアヒルバトルをするアニメが主流となりつつある。

このスワンソングは、前述の"女の子が純粋にアヒルバトルをするアニメ"の草創期に、主人公がピンチの時に助けに来る謎のヒーロー『スワンナイト』が使っていたアヒルバトラーだ。

キザな台詞とともに現れて、桂馬飛びでダークアヒルバトラーに一撃を入れて離脱、正体を明かさないまま去っていく────────

今思えばとても変なアヒルバトル介入お兄さんである。


宝鳥社「わかる!アヒルバトラー大全2024」より