Eno.485 かみぞの ましろの日記

5

誰かの役に立たないといけないと思った。

自分は無能で無力だから。

自分に力があればお母さんは死ななかったし、お父さんは私を愛してくれた。

いつだってどの世界でもそうだ。


あの子は、あの子は愛された。可愛かった。頑張った。

私じゃなくてあの子が産まれていたらどんなに良かったことか…。


ここに来たのもあの子だったら、もっと皆の役に立って、楽しませて…出来たのかもしれない。


迷惑をかけるのは本当に…苦手。


だけど、だけど、見捨てるのはもっと嫌い。借りを返さないのも嫌だ。
今ここにいるのは私なのだから頑張らないと。

どうして、こんな果てで、優しさに出会ってしまったんだろう。