Eno.378 白波の眷属の日記

ささやき 7

小屋に落ちている貝殻を耳に当てると、かすかに呟く声が聞こえる。

「すごい嵐だねえ」



「嵐のときの海のうえって、こんなにずっと、ひどく荒れるんだ……」



「ぼくがちょっとだけおぼえてる海と、すこしちがうね……」



「氷室にね、ラピスがプリンアラモードをおいてくれたの」
「ナミバタハッカが、プリンアラモードの石像もつくってくれたんだ」
「それで、島のなまえまでプリン・ア・ラ・モー島になっちゃったんだよ。ふふふ」



「ウオヌマツキジのけがはよくなって、
 くらげちゃんはぷにっとしていたし、
 トマトのピザもきになるし」



「天気にかんけいない、いいこともいろいろあるんだねえ」



「はやく、嵐がとおりすぎてくれないかなあ……」