Eno.872 ルイス・フォスターの日記

特定環境下における自己の内面の変化についての分析と考察

清く,正しく,真っ直ぐにあることが貴族であり
その家に出された以上は全うし,泥を塗らないように.

貴族の家に来て初めて学んだことがそれで
あの優しい叔父と叔母が、胸を張れる者になろうとして生きた.

それが,ルイス・フォスター里子のルイスのこれまでの生涯である.



ここに飛ばされて数日が経ち,少しずつ羽を広げている自分がいる.

学園では時に迷宮の探索要因として
時に学友として勉強を見て
時に戦士科の手合わせ相手
時に薬学科の実験台……等,色々と人と交流はしてきたが
ここで過ごしていると,外面を外して接しているような気持ちになる.

表現が難しく感じる.
以下はできる限り自己分析を重ねた結果である.
貴族,もしくは確固たる人間たらんとして行動するペルソナとはまた別に
学園や家から離れた環境下で,私は新しくペルソナを作り出したのだろう.

それ故に,外面を外しているような気持ちになったのだ.

魔法が使えない不安,他人と,年相応の若者らしく接することができない中の現環境へのストレス,これらからの逃避,もとい環境への適応の為に起きた変化と考えるのならば不思議ではない.

また同時に,それを不気味だとも,嫌だとも感じない.

端的に表すと
今度行く,食事の約束が楽しみだということである.