Eno.1073 府高木 西三の日記

到来

 とうとう嵐が来た訳だが、夜になったのもあってか文字通りに真っ暗だ。焚き火台と壁があって良かった。マジで。そうでなきゃ、この拠点にしてるところも真っ暗になってたかもしれない。
 いやまぁ電気の無い屋外の夜なんてこんなもんと言えばこんなもんなのかも知れないが。

 ……ただまぁ、やっぱり嵐の中に光る何か、たぶんあの、不思議な石を探しに行きたいって言うのは止められないらしい。
 念の為、しっかり出来る限りの備えはしていくようにとは言ったし、しっかり湿布も作っておいたから、一応致命傷って訳では無かったようだが。
 それでも、割としっかり傷が残る程度の怪我はしていた。

 もう嵐の夜に外に行くのは分かっていたし、止められないだろうなと思ってたから、最終無事に戻ってきたらいいって事にする。

 だがまぁそれはそれだ。
 安全靴も1足じゃ足りないからもう1つ作るとして、せめてこう、頭ぐらいは守るものが作れないかと色々試行錯誤してたんだが。

 ……ベルトを加工して、プロテクターが作れるらしい。

 もうちょっと早く気づきたかったなぁ!!
 しかしこうなると、毛皮を革にする為に樹皮が必要だから、更に伐採が重要になるな?
 湿布にするから樹皮は取り置きを頼むと書き置きに書いたが、それ以外にも使う感じだなこれは?
 てーかベルトがある状態だとなんか「脱出キット」とかいうものが作れるらしいっていうのが分かったんだがちょっと待てどういうことだ。
 情報が! 多い!


 ただこの嵐、色々無差別というかやっぱりちょっとおかしいというか。
 あの、謎の花とかが風で飛んでくるみたいなんだよな。

 ……流石に、嵐の時にだけ見つかるものが、他にもあったりしないよな?