Eno.984 ミアの日記

無題4

紙がちぎれたのか、途中から文章が始まっている
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・・さんみたいにわたしも先のことがわかればもっと生きれるのになと思いました。
他の人はあまり見かけないけどよく材料やお肉を持ってきています。わたしはものを持つのが下手なので、たくさん持てる人はすごいと思います。あと、お肉を取れる人もすごいと思います。きっと道具を使うのが上手いんだと思います。
手をもっと使えるようになりたいです。

今は外が嵐で、みんなは花火を上げる話をしています。
みんな楽しそうです。みんなが楽しいと、わたしも楽しいです。ついでに船が気づいてくれたら、もっと良いです。

そういえば、グレーさんにフラワーティーをあげました。あげないといけなかったからです。どうして?って聞かれました。不思議でした。あげないといけないから、「美味しかったので、あげます」って言ったら飲んでくれました。少し生きれて良かったです。

カノアさんもあげないといけなさそうです。またお茶を作ろうと思います。作れるものが増えるのは嬉しいです。

今日はここまでにします。報告は以上です。
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また、無意識に最後の文を追記してしまったとミアは思った。
でもまぁいいか、この孤島では外の存在にこの文章が読まれるなんて、あり得ないはずだから。そう思い直し、ミアはテントの中で仰向けに寝転んだ。

(そういえば、何でミアって名前にしたんだっけ。)
(ミア・・・ミア・・・みぁ・・・うーん、わからない)

(みんな、時々故郷のことを話しているのを聞いたことがある。セトさんトトさんは暑い国、シシさんはにほんって言う国だって。私はどこから来たのかな。船に乗ったらどこに行こうかな。好きなところに行けるのかな。だとしたら、みんなが元いたところに行ってみたいなぁ。)

(チャロさんはマネキンに名前つけてたな。チャロさんみたいな名前の。でもチャロさんみたいにふわふわしてない。
・・・・・・・・・。
さみしいのかな?
島にはたくさん生きてる人がいるけど、チャロさんみたいなふわふわな人はいないから。
・・・・。)

取り止めのない思考はふわふわと形を変えていく。
そしてしだいにミアは眠りに落ちていった。


ちょうど地面に触れている面から、再び地中へ無数の青い筋が伸びて行く。それらは眠っている彼女を中心に円形に広がっていき、その領域の密度を増加させた。