Eno.7 禍津神陽 セトの日記

15.無題

トトを見ないなと思えば。
花火を作った後 どうやら 俺たちに何も言わず 外へ出ていたらしい。びしょ濡れ子ネズミちゃんとなって帰ってきた。嵐の合間を縫って どこぞをほっつき歩いていたようだ。こいつ ひとりでは何も出来ないくせに 何をしに外へ出たと言うのか。俺たちが居なければ 探索の引き時すら 分からないのか?

子ども空ちゃんに面倒を見られて 恥ずかしくないのかね。嵐の日に出て行った チャロちゃんを叱り付けておいて お前は空の様子も伺えないのかね。俺たちや るいちゃんですら 歩くのさえ一苦労の嵐の中 お前は 一体どうするつもりだったのだね。オーちゃんや ボタンちゃんが 再三 嵐の前は外に出るなと 言っていたでしょう。

お前は 嵐の前 皆と何を話していたのだね。
何の話を 聞いていたというのだ。

最初の晩 お前に念押したでしょう。
この島で 真っ先に海へ投げ捨てられるのは お前だと。
さらに 生物ちゃんへ 迷惑をお掛けして どうする。

カニちゃんの心配よう 見ていましたか?
頼むから 俺たちに あまり心配をさせないでくれ。