Eno.64 エフィラの日記

とある研究者の手紙

(前略)

訪れる厄災を回避するという点において、天文学的な知見を持つわけではない私たちでは避ける術など探しようもないわ。
だから我々が模索すべきは、如何に失敗しても問題のない備えを用意できるかどうかよ。

(中略)

仮にそうしてこの海が砕けて失われ、あるいは自転が止まる程度に収められたとしても、この文明が滅ぶのに十分な打撃になるでしょうね。

(中略)

私は、今の暮らしが続くことはもはや保証できない状況にあると考えるべきと思っているわ。
だからこそ想念工学という分野をもって、記憶を継承し、文明を存続するためにあらゆる手段を模索すべきではないのかしら。

(後略)