Eno.348 エレオノーラ・ローレンの日記

記.3

『夢を見た。
幼い頃の、遠い遠い記憶。
まだ神殿から迎えが来ていなかったあの頃。

貴族の筈なのに、自身が厨房に立つことも多かったママは、デザートも良く作ってくれた。
新鮮な生クリームを乗せた、甘い甘いカスタード・プディング。
カラメルの焦げる匂いがすると、すぐに今日はママが自慢のデザートを作ってくれたんだな、って分かった。


幽霊だって誰だって、誘われるに決まってる。花に集う蝶のように。



だって、ママの教えてくれたレシピだもの』