Eno.25 絡繰院オーコの日記

アヒルバトルダイジェスト⑦

・ナインテイルズ・エイスによる記録

黄鵞ハトリとボルトボーンが交戦。
GAAグランドアヒルアリーナでの戦いの裏で発生したバトルだ。

黄鵞ハトリが繰り出すのは『水影丸すいえいまる』。忍び装束のカラクリアヒルだ。
ボルトボーンが繰り出すのは『エコーゴースト』。頭にふたつの炎が灯り、首から青い笛を下げている。

まずは相手の出方を伺う水影丸。
先手を取るのはエコーゴーストだ。
音響造波エコーウェーブ、エコーゴーストが笛を吹き鳴らすと水面に波紋が発生する。
静かに場を支配していく波紋。
水影丸は近づかないようその場で旋回。
水飛沫による手裏剣攻撃に転じる。
音響同調エコーチューニングによる周波数を同期させ打ち消す能力の発動を試みる。
しかし急な事態に対応できず、同調は不完全に終わった。
大きく揺さぶられるエコーゴースト、直接攻撃に脆いようだ。

波紋を回避しながらフィールドを泳ぐ水影丸。
エコーゴーストへ接近する。
体勢を崩したがなんとかギリギリで立て直したエコーゴースト。
エコーゴーストの頭の炎が右目に移り、強く燃える。
音響同調エコーチューニングはカウンター技でもあった。
迫る水影丸に向けて、嘴を小刻みに振動させて構える。
水影丸が一撃加えようとする直前、エコーゴーストのカウンターが決まる。
水影丸の胸にエコーゴーストの嘴が刺さる。
一時撤退する水影丸。

水影丸も反撃に出る。
黄鵞ハトリの風遁・疾風迅の掛け声で水影丸からスクリューが展開される。
離れた位置から助走をつけて加速。風を伴って突撃する。
一方のエコーゴーストは炎の位置をデフォルトに戻し周波数を整えている。
エコーゴーストは咄嗟の回避が厳しい。
故に波紋を広げていたことに理由があった。
反響定位エコーロケーション。あらゆる波を敏感に察知し、風の弱点となるポイントを見つけ出す。
一点を狙うエコーゴーストだが、初心者であるボルトボーンは体力管理という点に注目がいっていなかった。
基礎スペックのあまり高くないエコーゴーストは疲労していたのだ。

更に暴風を伴い加速する水影丸。
押し切るようにスクリューの回転を加速させ、突進の威力は高まる。
回避も同調も間に合わない。受け止めるスタミナも残っていない。
──激突。
交差する両アヒル。
そこには沈むエコーゴーストの姿があった。

フィールドにただひとつ、残されたのは水影丸。
この勝負、黄鵞ハトリの水影丸の勝利となった。
双方の健闘を称える握手で戦いの幕は降りた。