『名前』

俺は名など捨てた男だ……ただの剣士と呼ぶがいい。
男は剣の道のため名も過去も捨てたのだという。
旅は続き、夕暮れには町に入った。
その日は宿を取ることに決まった。
宿に入ると、男が口を開く。

お前たちとともに宿を取る気はない……。
俺のことは放っておけ……。
勇者たちがチェックインを済ませるのを見届けたあと、
男はゆっくりと動き出した。

すみません、勇者パーティのヴェイス・コンコートです。
もうひと部屋、一名追加で。

俺は名など捨てた男だ……ただの剣士と呼ぶがいい。

お前たちとともに宿を取る気はない……。
俺のことは放っておけ……。

すみません、勇者パーティのヴェイス・コンコートです。
もうひと部屋、一名追加で。