妖精人生:夢
⋯⋯⋯⋯、⋯⋯⋯
⋯⋯⋯え⋯⋯⋯か?
きこ⋯⋯⋯か⋯⋯?
「⋯⋯うーん⋯」

「⋯⋯夢?」
⋯⋯あ、そうです~⋯⋯⋯
「⋯⋯へ?」
こんにちは◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎さん!
わたしはあなたのめがみです。

「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯」
ああ!ねないで!いえねていてだいじょうぶです!
転生する妖精さん、いまおこまりですよね?

「夢が勝手に話しかけてくる。
ものすごいストレスだ。信じられない。」
なんてげんじつてきな⋯オヨヨ⋯
むりょくな妖精さんに女神は助言しようとおもいます。

「押し売りがすごいな⋯⋯⋯⋯新聞は間に合っています。牛乳の試供品を置いていけ。」
資料請求書置いときますね。
じゃないです~せんざい売りつけますよ~。

「逞しすぎるだろ。ちょっとほしい。泥汚れとかすごくて。」
牛乳石鹸でごようしゃください。
ほんだいにはいりますよぅ~
妖精さん、このたびあなたは輪廻からかいほーされます。

「りんねから。」
そうで~す。

「もう生まれ変わることはないってこと?」
そうで~す。

「どうなるのさ。えっと⋯もう王様に見つからない⋯ってこと?」
そうで~す。
『次』はありませ~ん。

「腹立つなキミ語尾伸ばすなぶん殴るぞ。」
ふええ⋯⋯⋯⋯
でも~⋯よかったっておもいませんか?
繰り返しだいすきな王様のまえでしんじゃって、なかすこともないし⋯
大事なひとのまえで無様に力尽きることもありません。
再会して抱き合うこともなく、知らない時間を思い知ることもありません。
さいごの妖生なので、めがみサイキョーヒントだってあげちゃいま~す。

「むかつきすぎて何も入ってこない。虚しい。肉質が落ちそう。」
めがみむししちゃいま~す。
だいすきな王様の力になりたいなら、
このジーランティスに蓄えられた奇跡をしんじなさい。

「⋯⋯蓄えられた⋯⋯奇跡?」
そうで~す。
さいごなので、全部の縁をここにあつめました。
いきることとは、すなわち食すこと。
足をひとつうしなった時、あなたはさとりました。
たたかうことも、はなすことも、うごくことも、すべての力の源は⋯⋯
食事に、あるのだと。
めがみスーパーヒントはここまでで~す。
次回号は1850Gもらいます。

「12月号まで引き延ばすのやめろ。どうせ2号ぐらいまでしか買わんわ。」
予約おねがいしま~す。
がんばってせいいっぱいいきてください、妖精◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎さん。
いまは◼︎◼︎◼︎◼︎でしたっけ。それとも◼︎◼︎?なんでもいいか。
それではしつれいしま~す。

「あ、待ってよ ⋯⋯おい!あ、ほんとに!?」
「な、なんて野郎だ。突然ほっぽりだしてこの仕打ち!?」
「まってよ!おいてかないで! ねえ!!ぼくひとりではむりだよ!」
「なんでずっと妖精なんだよ! ねえ!なんで無力なままなんだーーーッ!!」
⋯⋯⋯!⋯⋯、⋯⋯⋯
⋯⋯⋯。