Eno.22 妖精の日記

妖精人生:夢

 
 

 ⋯⋯⋯⋯、⋯⋯⋯

 ⋯⋯⋯え⋯⋯⋯か?
 きこ⋯⋯⋯か⋯⋯?


「⋯⋯うーん⋯」

「⋯⋯夢?」



 ⋯⋯あ、そうです~⋯⋯⋯

「⋯⋯へ?」

 こんにちは◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎さん!
 わたしはあなたのめがみです。



「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯」

 ああ!ねないで!いえねていてだいじょうぶです!
 転生する妖精さん、いまおこまりですよね?


「夢が勝手に話しかけてくる。
 ものすごいストレスだ。信じられない。」


 なんてげんじつてきな⋯オヨヨ⋯
 むりょくな妖精さんに女神は助言しようとおもいます。


「押し売りがすごいな⋯⋯⋯⋯新聞は間に合っています。牛乳の試供品を置いていけ。」


 資料請求書置いときますね。
 じゃないです~せんざい売りつけますよ~。


「逞しすぎるだろ。ちょっとほしい。泥汚れとかすごくて。」


 牛乳石鹸でごようしゃください。
 ほんだいにはいりますよぅ~




 妖精さん、このたびあなたは輪廻からかいほーされます。


「りんねから。」


 そうで~す。


「もう生まれ変わることはないってこと?」


 そうで~す。


「どうなるのさ。えっと⋯もう王様に見つからない⋯ってこと?」


 そうで~す。
 『次』はありませ~ん。


「腹立つなキミ語尾伸ばすなぶん殴るぞ。」


 ふええ⋯⋯⋯⋯



 でも~⋯よかったっておもいませんか?
 繰り返しだいすきな王様のまえでしんじゃって、なかすこともないし⋯


 大事なひとのまえで無様に力尽きることもありません。
 再会して抱き合うこともなく、知らない時間を思い知ることもありません。


 さいごの妖生なので、めがみサイキョーヒントだってあげちゃいま~す。


「むかつきすぎて何も入ってこない。虚しい。肉質が落ちそう。」


 めがみむししちゃいま~す。





 だいすきな王様の力になりたいなら、
 このジーランティスに蓄えられた奇跡をしんじなさい。





「⋯⋯蓄えられた⋯⋯奇跡?」


 そうで~す。


 さいごなので、全部の縁をここにあつめました。





 いきることとは、すなわち食すこと。




 足をひとつうしなった時、あなたはさとりました。
 たたかうことも、はなすことも、うごくことも、すべての力の源は⋯⋯

 食事に、あるのだと。





 めがみスーパーヒントはここまでで~す。
 次回号は1850Gもらいます。


12月号まで引き延ばすのやめろ。どうせ2号ぐらいまでしか買わんわ。


 予約おねがいしま~す。




 がんばってせいいっぱいいきてください、妖精◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎さん。
 いまは◼︎◼︎◼︎◼︎でしたっけ。それとも◼︎◼︎?なんでもいいか。


 それではしつれいしま~す。




「あ、待ってよ ⋯⋯おい!あ、ほんとに!?」


「な、なんて野郎だ。突然ほっぽりだしてこの仕打ち!?」


「まってよ!おいてかないで! ねえ!!ぼくひとりではむりだよ!」

「なんでずっと妖精なんだよ! ねえ!なんで無力なままなんだーーーッ!!」




 ⋯⋯⋯!⋯⋯、⋯⋯⋯ 


 ⋯⋯⋯。