「お前本気で言ってるの!?」
怒号が漂着船に響いた。
ソリと手綱が打ち捨てられ
重い蹄の音が遠ざかっていくのを
俺は手を振って見送った。
本当に面白え奴だ。
富に溺れて滅ぶ人間を見て
嬉しそうに嘲笑ってるやつが
身近な、大切な、優しい王が滅ぶとなると
態度をころりと変えやがる。
何も俺は勇者に肩入れしてるんじゃない。
最後には
魔王様の望みを受け入れろって話をしてる。
聞きやしねえあいつ。
キレてるわりに
俺を眷属から解放したことは
一度もないが。
めんどくせえ感情的な馬。
だから俺は
お前を選んだんだ。

走ることに興味は無いが、死ぬ程負けず嫌い

勝負に興味は無いが、速く走ることだけを考える
魔王様の弁当美味かった。
俺は船を完成させる。