Eno.17 神速のバンバの日記

 

 
「お前本気で言ってるの!?」




怒号が漂着船に響いた。

ソリと手綱が打ち捨てられ

重い蹄の音が遠ざかっていくのを

俺は手を振って見送った。





本当に面白え奴だ。

富に溺れて滅ぶ人間を見て

嬉しそうに嘲笑ってるやつが

身近な、大切な、優しい王が滅ぶとなると

態度をころりと変えやがる。




何も俺は勇者に肩入れしてるんじゃない。

最後には

魔王様の望みを受け入れろって話をしてる。




聞きやしねえあいつ。

キレてるわりに

俺を眷属から解放したことは

一度もないが。




めんどくせえ感情的な馬。




だから俺は

お前を選んだんだ。













走ることに興味は無いが、死ぬ程負けず嫌い


勝負に興味は無いが、速く走ることだけを考える













魔王様の弁当美味かった。

俺は船を完成させる。