Eno.44 雨守の日記

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おもいだしたよ

——取り戻した記憶はその村。

雨守はいつも村の子らと遊んでいた。
大人が働く間に子供らを連れ出し、山で旨い野草や食える茸や小さい獣の捕まえ方を教えた。

また、触るとかぶれる草や噛むと強く苦い木の実の味や窮地の獣の牙の鋭さも教えた。

そうして神様の見守る中で、安全に痛い目を見ては帰ってきた子らは賢く強く育った。