乾いたノートに書かれたメモ

「ラム酒程度で酔いが回ってしまったみたいですね。
まだ少し気持ち悪いです……。」
あの程度の飲酒量であれば酔うことは無いはず。
私たち魔女は体内に巡る魔力によって毒素に対してある程度の耐性を持てます。
お酒のアルコールに関しても例外では無く、魔法を酷使した後でも無ければ酔うことはほとんど無いのです。
酔っている最中に感じた魔力の乱れ、魔法が発動することが無い、などの事象から推測されるのは
使用する魔法自体に制約があるのでは無く、魔力を行使すること自体に制約があるのではないかと推測されます。
無理に魔力を引き出して行使しようとしても正しい回路を通らずに霧散しているのかもしれません。
とはいえ。
魔力を生産自体はできてますし、大気中に魔力も感じ取れます。
魔法自体が存在しない世界には思えませんが……。
もう一つ
テレポートの魔法だけは発動することができていました。
どこかの論文で読みましたが、血統魔法はそもそも魔力の行使の性質が違うとかなんとか……。
あー……、学生時代にしっかり読んでおけば良かったです。
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もうすぐ6日目の朝が来ます。
島での生活も安定してきましたが、この規模の島ですと資源が尽きてしまうのではと心配にもなってきます。
流れ着いていた船の件もありますし、救助船が来るっていう手紙自体がとても古いものだったりしたらどうしましょう。
酷い嵐もありましたし、救助船が難破している可能性もゼロではありません。
海賊のような方が来てしまった際にはどうしましょう、バッグの中にはナイフしか残っていませんし……。
ま、考えていても進展はしないんですけどね。
気付いてもらうために大砲で花火でも打ち上げてみましょうか。
なんて。