Eno.386 或る虚伝より生まれ抗うモノの日記

No,26_星の記憶

最終的に、あの"星の記憶"が作成される運びとなった。

まぁ、異様に資材とか貯まってたしな。



"その海は乏しき海にして混沌なる海。
あなたは、或いは、あなた達は、その海の記憶を垣間見んとしている。"




作った胡散臭い女Eno.95メイメイ女史は「歴史を読み解く」なんぞ言ってたが……其れは、或る意味で正しかった。



"記憶"が起動し、空に消えた後。

違和感を感じ、洞穴の奥に行ってみた。



其の深部に在ったのは――遺跡

それも、何かしらの研究機関らしき雰囲気を持つような処。



ゴロゴロ見つかる箱を、様々な方法で抉じ開ければ。

出て来たのは――恐らく、此の海域に嘗て存在した"レムリア"であろう文明の――








"天の使いが一人、空から舞い降りた。
天の使いは何もない一面の陸に水を与えた。
天が与えた水は、恵みと共に力を与えた。
恵みが生命を生み、力が文明を興した。

それが、この世界の始まり。"



"天の使いが与えた恵みで暮らす民。
しかし、民はより大きな力を欲してしまった。

大いなる力を求める民に、天使は大いなる恵みを与える。
かつてのように、水という形で。

それが、この世界の終わり。"