Eno.1034 スピスタの日記

馬っ鹿みてぇ。

(判読不能の手記がある。
以下、特別翻訳。)



対等。



魔族と人間。
魔王サマと人間。



ちがう。



魔王サマと、雷の勇者。



大抵の人間は、魔族に勝てない。
大抵の人間は、オレ様に勝てない。
オレ様は魔王サマに勝てない。
オレ様は雷の勇者に勝てない。



どちらにも特別な存在がいる。
それだけのこと。


──ぁー、それって案外対等?




でも、ちがう。


誰よりも、勇者よりも特別な存在。
それが、魔王サマ。
だからオレ様は、魔王軍につく。
勝つ側に身を置く。




ホントかよ、───ぁー、




オレ様、意外と、
魔王サマも、魔王軍の連中も、
気にいっちまってんだな。



──あーぁ、馬っ鹿みてぇ。



あんなデタラメな勇者共とやり合うの?
殺しても生き返るし、また継承されんだろアレ。
マジで勘弁してほしいわ。




戻りたくねぇな。
ずっとここで、バカやってりゃいいのに。
……きっと、そうもいかねぇんだよなぁ。