Eno.306 岬カノアの日記

22.進水式

 
 人数分の脱出セットの下準備のため拠点と難破船を行ったり来たり。
もう、あと一日いや数分もないかも知れない その一心で。船内で運悪く躓きケガをしてしまったがこの程度ならまだ大丈夫と頑張ったけど
ここは流れ着いた人たちを閉じ込める罠で雲行きも非常に怪しいもう一回大雨がきそうだったから、急ぎ引き返す-

返ってくると【ネオ・蟹工船】の進水式を執り行う方向で進んでいて、今まで通りの笑顔でみんなのノリに合わせて、大人たちの中でも華奢な彼トト兄さんが港を兼ねた停留スペースへ船を降ろした。
嬉しいね、みんなの思いが事が形になってその瞬間をみんなで見れるのは。

 水に浮かぶぼくたちの船にさっと乗り降りしたのは内緒。
まぁ…、気が付かれないぐらいの痕跡が船についてるかもしれないけど…。


そしてこの昼か夜かわからない空に2発の花火が打ちあがる-

 ドーッッ!!!


  ドーンッッ!!!


発射台のそばだったからか大きな音にみんな驚いた、とくにグレーさんとトト兄さんがね。

雨が降ってる間は脱出セットの続きだ、作りたて包帯を握りしめていた。