21.無題
嵐です!!!!!
俺たちも トトも 大分と 嵐に慣れ始めている。
あの日 空ちゃんと身を寄せ合って 眠ったためでしょうか?
爆風につき 進水式を 多少早めに行った。
オーちゃん るいちゃんは 元より早めの進水式に賛同して居たので 俺たちを始め ボタンちゃんや カニちゃんなど その場にいる者の判断で えいえいと決めてしまいはしたが。きっと 大丈夫であろう。
このお船を直接 手掛けた者は 全員揃って居たのだし。他の子らも 材料を沢山 集めてきてくださりこそしたが。俺たちは ご存知の通り ものづくりが不得手ですので。やはり 手掛けた職人にこそ 強く尊敬もあるというものだ。憧れ。憧れであろうか。
嵐の直前に お船を浮かべて 大丈夫なのか だと?
こちらのお船の出来栄えを見れば そんな事は気にならなくなるであろう。ほーら。矢張り よくよく 見るがいい……
そも 嵐の最中 必要に駆られ爆雨と爆風に殴られ叫びながら 船を押し出す羽目になったり。激烈浸水によって 俺たちが胸元まで沈み お船に乗り込むためには どうしようも ならなくなるよりか 圧倒的にマシであろう。
あんな嵐の中へ 見物人を出すことは 出来ないのでね。被らないうちに やっておくのは名案です。何人か不意にぶっ飛んで行くのではないかという恐れがある。
特に 小さめの カニちゃんらや チャロちゃん。
子どもらである 空ちゃんや ミアちゃん もアイラちゃんも心配よ 俺たちは……余計なお世話かも知れないが……
トトは塵芥の様に吹き飛んで行くでしょうね。
彼奴は恐ろしいことに 放っておくと一才飯を食わないので 子どもと体重が変わらない。カノアちゃんも 嵐の度に毎回外に出て 怪我しているので 駄目そうね。オーちゃんはどうなのであろう。小ちゃく見えるが 意外とタフ・ガイドであるので 案外大丈夫なのやも知れん。
るいちゃんや ボタンちゃんは 大きく 身体も強いので きっと 大丈夫であろうよ。出る気も 無さそうであるし。俺たちは 気を抜くと 足を掬われ 吹き飛びそうなので 一概には 言えないですが。グレーちゃんも 割かし へいちゃらそうである。
な 何ーーーッ!?
今までしていた 船のお話は!?
失礼。最近 話の逸れることが多くなったな。
前はもう少し 整然と 記憶を反芻出来たはずだが?
そうである。お船の。
進水式。促されて トトが 引き受けたのだ。
俺たちの半分ほどの大きさしかない トトがである。なんだか俺たちも誇らしかったよ。トトは事ある事に 俺たちに頼るのだから。たまには 己の力で何かを成し遂げるがいい。折角 島の子らがお前に促して下さったのだから。
俺たちは目が一対しかないので 花火の一番綺麗なときと お船の着水 何方をしっかり見るか 選ばされたのだ。怒り。耐え難い選択であった……るいちゃんが仕込み 打ち上げた花火が二発分無かったら 俺たちは ちょっぴり拗ねていたかも知れないねえ。矢張り 気の利く男である。
他 お屋台の用意を ちまちまとしております。
最中 つまみ食いを してしまうなどしており……お恥ずかしい限りであるが 腹が減るし 喉も乾くのだから仕方がない。ここで 初めて口にした かき氷もだが。あの妙な木の実で 作れる アイスクリームも捨て難い……氷室は 矢張り とてもとても 便利で 素敵であるねえ……
ご予定では 今宵。
花火は 今宵 沢山上がるのだと。楽しみであるねえ。
また 何を見ようか 迷ってしまうやも 知れない。
この国は自由であるし どれを見てもいいのだねえ。
俺たちも 好きなものを 好きなだけ 見て居たいとも。
俺たちも トトも 大分と 嵐に慣れ始めている。
あの日 空ちゃんと身を寄せ合って 眠ったためでしょうか?
爆風につき 進水式を 多少早めに行った。
オーちゃん るいちゃんは 元より早めの進水式に賛同して居たので 俺たちを始め ボタンちゃんや カニちゃんなど その場にいる者の判断で えいえいと決めてしまいはしたが。きっと 大丈夫であろう。
このお船を直接 手掛けた者は 全員揃って居たのだし。他の子らも 材料を沢山 集めてきてくださりこそしたが。俺たちは ご存知の通り ものづくりが不得手ですので。やはり 手掛けた職人にこそ 強く尊敬もあるというものだ。憧れ。憧れであろうか。
嵐の直前に お船を浮かべて 大丈夫なのか だと?
こちらのお船の出来栄えを見れば そんな事は気にならなくなるであろう。ほーら。矢張り よくよく 見るがいい……
そも 嵐の最中 必要に駆られ爆雨と爆風に殴られ叫びながら 船を押し出す羽目になったり。激烈浸水によって 俺たちが胸元まで沈み お船に乗り込むためには どうしようも ならなくなるよりか 圧倒的にマシであろう。
あんな嵐の中へ 見物人を出すことは 出来ないのでね。被らないうちに やっておくのは名案です。何人か不意にぶっ飛んで行くのではないかという恐れがある。
特に 小さめの カニちゃんらや チャロちゃん。
子どもらである 空ちゃんや ミアちゃん もアイラちゃんも心配よ 俺たちは……余計なお世話かも知れないが……
トトは塵芥の様に吹き飛んで行くでしょうね。
彼奴は恐ろしいことに 放っておくと一才飯を食わないので 子どもと体重が変わらない。カノアちゃんも 嵐の度に毎回外に出て 怪我しているので 駄目そうね。オーちゃんはどうなのであろう。小ちゃく見えるが 意外とタフ・ガイドであるので 案外大丈夫なのやも知れん。
るいちゃんや ボタンちゃんは 大きく 身体も強いので きっと 大丈夫であろうよ。出る気も 無さそうであるし。俺たちは 気を抜くと 足を掬われ 吹き飛びそうなので 一概には 言えないですが。グレーちゃんも 割かし へいちゃらそうである。
な 何ーーーッ!?
今までしていた 船のお話は!?
失礼。最近 話の逸れることが多くなったな。
前はもう少し 整然と 記憶を反芻出来たはずだが?
そうである。お船の。
進水式。促されて トトが 引き受けたのだ。
俺たちの半分ほどの大きさしかない トトがである。なんだか俺たちも誇らしかったよ。トトは事ある事に 俺たちに頼るのだから。たまには 己の力で何かを成し遂げるがいい。折角 島の子らがお前に促して下さったのだから。
俺たちは目が一対しかないので 花火の一番綺麗なときと お船の着水 何方をしっかり見るか 選ばされたのだ。怒り。耐え難い選択であった……るいちゃんが仕込み 打ち上げた花火が二発分無かったら 俺たちは ちょっぴり拗ねていたかも知れないねえ。矢張り 気の利く男である。
他 お屋台の用意を ちまちまとしております。
最中 つまみ食いを してしまうなどしており……お恥ずかしい限りであるが 腹が減るし 喉も乾くのだから仕方がない。ここで 初めて口にした かき氷もだが。あの妙な木の実で 作れる アイスクリームも捨て難い……氷室は 矢張り とてもとても 便利で 素敵であるねえ……
ご予定では 今宵。
花火は 今宵 沢山上がるのだと。楽しみであるねえ。
また 何を見ようか 迷ってしまうやも 知れない。
この国は自由であるし どれを見てもいいのだねえ。
俺たちも 好きなものを 好きなだけ 見て居たいとも。