Eno.66 魔王の娘の日記

無事を祈るしか

無事を祈るしかなかった。

たぶん、わたしでは、
魔力の使えない今のわたしでは、あの雷・・・には勝てないだろうから。

いまの私は人間みたいにもろい存在だ。
暑さにも寒さにも弱くて、枝を踏んだくらいでケガをして。

それでも。

間近にいたらきっと、
お母さまの邪魔をすることになったかもしれないと。

だから。

お母さまが戻ってきて、安心したんだ。

それに。

勇者側の誰も、大けがも死んだりもしていなかったことにも、
もしかしたら安心してたのかもしれない。と、あとから思った。

あとは。

雷使い・・・に、わたしはどう接したらいいんだろう。