Eno.44 雨守の日記

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おもいだしたよ

——取り戻した記憶はその災厄。




ごう、ごう

水の音が鼓膜を叩く

怠いのか痛いのか

目を開けることができないでいた




いや、本当はわかっていた。見たくなかったのだ。
濁流に呑まれる村。畑。愛した人々。

そしてあの僕自身