Eno.793 ゼルカの日記

※03

あれ…ここって町…なんで俺が目の前にいるんだろう。

あ…あれってあの子の…え、なに、して…

俺が銃を向けて…あ

なんで…?違う、やめて…やだ、やめろ…!
やめろぉぉぉぉ!!!!!!






銃声が響く。



「やった〜!『怪物』を倒したぞ〜!」


喜ぶ青年にたくさんの人たちが集まってくる。


「ありがとうゼルカ!お前は英雄だよ」

「アンタはこの町のヒーローだ…!」

「これで殺されなくて済む…助かったんだ」

「良かったな!夢が叶ったじゃないか」



歓声の嵐。
みんなが俺を褒めてくれた。
俺はヒーローになれた。
この町の。この町のみんなの。






違う。

違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違うッ!!!!!

何がヒーローだ!!!何が英雄だ!!!
俺はそんなんじゃない、そんなものじゃない!




こんなの、ただの…人殺しだ……………。




気持ち悪い、気持ち悪いただの悪人だ…。



だから、褒めないでぇ…。
そんな目で見ないで…。

あの子の気持ちを考えてよ…。








俺の弟を…ハルを、『怪物』にしないで………。