異能『Semiel』の訴
吾は花火の射手ではない。
併し、如何な醜態も士気へのダメ押し、
確たる保全に到るなれば忍ぶ処へ及ぶ。
なれど過日触れる鉄火の筒が折、
我が所以は滾々陳ず。
撃つ。
鹿を追うよう、
角笛に掛かるよう
撃たねばならぬ。
彼方たちの必至に非ずとも。
甚だしい異能封じは日々と蝕み、
器、人皮を被る擬態が経る脳裏に込上げん。
予てより或る怪談への衝動性こそが、全き再現への弊害。
海洋は孤島に競り、罷り為らぬ辛抱はあと幾日――
此を抑制、依然、巳々琉海の口が彼方たちに交す迄。
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「その名を知っていての事か? 何を意味するのか。奴は悪魔の軍団の一人だぞ!」
<森林官▓▓▓▓・▓▓▓の咎め、またはアーペルおよびシュルツェ著『Gespensterbuch』録『Der Freischütz』の引用>
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約14体、及び17迄との関係はより良好、此以上の無い。
祭典を通し、我が信用の値は最早揺らがぬと明白。
脱す蟹工船と救難の汽笛に過不足も視られず、
既に懸念は士気の変動にのみ。
未だ暫し、妙技の模倣を花火に託す。
此の位置を保持。帰還まで行われたい。
矢張、彼方たちと縁は築くに損ねる他無く、
残念でならない。
火口は天に。
漂着、経過は六。
心身、酩酊を晒す。関係は完全。
引き続き、終迄我が身の保全に努める。