Eno.44 雨守の日記

無題

おもいだしたよ

——取り戻した記憶はその未練。

この社は僕自身だ。
それが崩れても僕が僕を保っているのは、この世界とやらの特異性のせいだろう。

しかしならば、まだ時間はある。
現にこうして、僕を組み直すことができた。

村に帰って、やり残したことをするぐらいの時間は

僕に与えられた小さな奇跡なのだと、思う。