Eno.600 アルノー・シュヴァリエの日記

これは一つ除いてすべてアルノーにとって今となってはどうでもいい話

「変な話だが、美しい私には心から友人と呼べるのはジャン以外、誰もいなかった。」




大体の奴らは私を襲おうとしてきた。
価値のある鳥だと、美しい鳥だと、
海賊然り、山賊然り、高貴な貴族、聖職者、エトセトラエトセトラ、


だが、同様に私は愛された。

どこぞの国では、気まぐれにプレゼントした美しい羽をきっかけに美しい書記官と呼ばれるための爵位を貰い、

どこぞの国では、気まぐれに大蛇を蹴り上げたことによってヘビを主食として食べて生きているから貢ぐべきだ、といらん量を差し出され、

どこぞの国では、気まぐれに愛する一人の友の死を思い踊れば、求婚だと勘違いした人間の女に追いかけ回され、


どこぞの国では、………私はたくさんの名前をつけられた。

セクレテリー、
ウッチェッロ、
スクレテール、
キージャースケシェユー、
カラニ・タンバ、
ショーチォウ、


私には本当の名前はない。


だが、ジャンが私につけてくれた名前、

「アルノー・シュヴァリエ」は永遠に大切にその名を守り続けていくと誓った。









あぁ、そうだ、ふと思い出す、いつからだろう。


私が生まれたのが、

私が旅を始めたのが、

私が「復活の鳥」と言われるようになったのが。



今となっても思い出すことは出来ない。

だが、これだけは言える。


私は事実、伝説の不老不死であると。