Eno.306 岬カノアの日記

25.【船】がいる

ちょっとだけみんなに甘えさせてもらって、
自慢の料理をたくさん食べて花火を見て。

さてあともう一仕事と難破船と拠点を行ったり来たりしてる時だった、浜辺に別の船が付いているのが見えた。拾ったボトルメッセージを忍ばせたまま一度拠点でみんなの顔を見てから浜へ。

花火用の大砲の周辺は浸水し始めている、少ない足場で開封した記録には

"この海は狂っている。どこまで船を進めても果てがない。
俺は海の果てをこの目で見て殉じるつもりだったのに。いつまでたっても海が続いているだなんて聞いていないぞ…"


……、閉じ込められたんだ。



 ぼくたちがここに引き込まれた地点に近い場所に確かに【船】はいた。この世界に負けない船とその乗組員たちが調査の下準備をしていることを確認できた。拠点の小さな港に泊めているぼくたちの船は、最初から自力脱出を目指していたタバ…じゃなくて白井さんが作り始めたようなモノだし、
「悪人じゃないなんて保証もない」
と疑っている。
こんな場所だから疑うのは仕方がないけど、消えていかなかったボトルメッセージに書いていた、

"……ですが、望みもあります。
七日ほどに一度、この辺りには船が通ることがあります。
近海を通る彼らに助けを求めることができれば、きっと助かるかもしれません"


は本当だった。

仮に、ぼくたち以外にも別の島に流れ着いた人たちがいるなら彼らにも救援の手は届いているのだろうか?

 それとも救援も届かない海域に閉じ込められているのか―
  どっちにしてもぼくはこの船の乗組員たちを信じる。

【空白】のことは、一旦忘れておこう。











なにかメモがある
年相応の子どもらしく美味しそうにごはん食べていたミアちゃんのことも気になるんだよね。グレーさんが暮らしていた世界みたいなところから来たのかな。
それとやっと、燃料を補給してくれていたこに会えた、見た感じも実も正統派異世界出身って感じだったな。セト兄さんとトト兄さんもちがう世界からだろうな。シシ刑事さんとオー姉さんはぼくがいた世界ににた気配があるけど。
もしかして、ぼくがいた世界イズモのどこか出身だと思ってる空くんとアイラくんも別の日本からだったりして。