トトの手記22
悠長に手記をつけている暇もなくなってきた。
この島は、本当に海の底に沈んでしまうようだ。水位は確実に上昇しているのが見て取れる、それに島はどこもかしこも浸水が始まっている。ここでの生活も、もう終わるのだ。
そう言えば救難の船が来ていたよ。あの日の僕が聞いた汽笛の鈍い音はこの船の物だったのであろうか?
自分の目では確認していないのだが、住民たちが騒いでいたのだ。僕は見知らぬ人間と鉢合わせるのは嫌なので、直接見に行ってはいないけれど。煙草女史が言っていたが、船の人間がまともでない可能性も無きにしも非ずであるのだ。女性や子供の多いこの島で、もしもの事態があれば、そう考えるのは疑い深いであろうか?
現実的な話をすると、きっと救難船に乗って帰る方が堅実で、安全で、安心できるであろう。
あの船は、島に漂着ではなく、救難のためにわざわざやってきたのだから、この荒れた波を乗りこなす技術が保障されているだろう。そちらを選択した人間たちは賢いと思うよ。だって、蟹工船が沈まないなんて保証はないのだからね。僕たちが散々探索したあの船が、蟹工船の未来の姿になるかもしれない。そう考えてしまうのは必然であろう。
それでも僕にはセトがいる。この島から少しでも離れることができたならば、きっといつもの調子を取り戻すだろうし、あわや沈没なんて事になっても何とかなると踏んでいる。僕はこいつを信じているからね、きっと大丈夫であろう。まあ、大丈夫でなかったからこの島に流れ着いてしまったのだけれど、まさかあんな事態になるとはセトにも考え付かなかったであろうしな。命があるだけで感謝せねば罰が当たるだろう。
……出航の準備で心がざわついているのだろうか?うまく文章がまとめられそうにない。
このことに関してはあとで、改めてもう一度書き記すとしよう。
この島は、本当に海の底に沈んでしまうようだ。水位は確実に上昇しているのが見て取れる、それに島はどこもかしこも浸水が始まっている。ここでの生活も、もう終わるのだ。
そう言えば救難の船が来ていたよ。あの日の僕が聞いた汽笛の鈍い音はこの船の物だったのであろうか?
自分の目では確認していないのだが、住民たちが騒いでいたのだ。僕は見知らぬ人間と鉢合わせるのは嫌なので、直接見に行ってはいないけれど。煙草女史が言っていたが、船の人間がまともでない可能性も無きにしも非ずであるのだ。女性や子供の多いこの島で、もしもの事態があれば、そう考えるのは疑い深いであろうか?
現実的な話をすると、きっと救難船に乗って帰る方が堅実で、安全で、安心できるであろう。
あの船は、島に漂着ではなく、救難のためにわざわざやってきたのだから、この荒れた波を乗りこなす技術が保障されているだろう。そちらを選択した人間たちは賢いと思うよ。だって、蟹工船が沈まないなんて保証はないのだからね。僕たちが散々探索したあの船が、蟹工船の未来の姿になるかもしれない。そう考えてしまうのは必然であろう。
それでも僕にはセトがいる。この島から少しでも離れることができたならば、きっといつもの調子を取り戻すだろうし、あわや沈没なんて事になっても何とかなると踏んでいる。僕はこいつを信じているからね、きっと大丈夫であろう。まあ、大丈夫でなかったからこの島に流れ着いてしまったのだけれど、まさかあんな事態になるとはセトにも考え付かなかったであろうしな。命があるだけで感謝せねば罰が当たるだろう。
……出航の準備で心がざわついているのだろうか?うまく文章がまとめられそうにない。
このことに関してはあとで、改めてもう一度書き記すとしよう。