Eno.306 岬カノアの日記

26.ここにいる小さな

あまりにも、衝撃的だった。
消えなかったボトルメッセージを信じて今日までここでいっしょにいたんだよね。

ぼくたちが引き寄せられた地点に停泊している船の上にいると合図を送る。

「生存者発見。いまハシゴ下ろしますからそこでまっててください!」



沈まなそうなポイントに接岸した船の乗船口とここが繋がった。

「14人とマネキン等の部屋一つ分ぐらいを積んでほしいんです。あと、ここから脱出して陸地に寄ることってありますか。
なんかこう、また遭難させるヤツだと思ってる人がいて…」



問題ありませんよと、何一つ悪いことなんて考えていませんという笑顔で、おおよその要救助者人数を把握したうえで積荷と人員を確保しているので、希望する陸地に寄りながら全員確実に脱出できます。と答えてくれた。
特に脱出のために作っている非常食や医療品は不要とのことだ。ならチャロくんの部屋一式を積んでもらっても大丈夫そうだな。
多分、シシ刑事さんあたりが乗船にあたっての確認に来るだろうな。

悪い人たちではないと確信を得るには十分すぎる。

こんな世界を好き好んで調査するのは奇抜な【研究者】ぐらいだよ。

















くしゃくしゃになったメモが一枚、
なんで?あんなことが言えるの?
見た感じ、【なにかの先生】だと思ってたのになんで。
ぼくは【研究者】の端くれだ、一様ね。

人の可能性を信じないで研究なんてできない。
父さんがやってしまったことみたいな結果しか招かないよ!