Eno.323 冥月サトリの日記

Page7-2:乱戦

 
不要な荷物を置いていくために、拠点に一度立ち寄った。
その辺に捨ててもよかったけれど、洞穴には変わった石も多い。
物によっては欲しがる奴もいるだろうからね。

そのタイミングで、丁度アヒルバトルが起きていた。
GAAで行われる、バトルロイヤル形式のアヒルバトル。
参加者は恐らく15人。あれだけの規模のバトルを見たのは僕も初めてだった。

当然、みんな本気で戦っていたのだろうけれど。
弾ける水しぶきと、広がる煌めき。
多種多様なアヒルと技が、波に乗って激しくぶつかりあう様は。
まるでアヒル達が、楽しく遊んでいるように見えて。

いつからだろうね。
アヒルのことを、ただの道具としか見なくなったのは。
アヒルバトルのことを、占いの力を証明するための手段としか見なくなったのは。