Eno.306 岬カノアの日記

28.海色の箱

なんだ、ここは−

洞穴の奥に人が住んでいた頃の研究所みたいな部屋があった。
その部屋の至る場所に転がっている海色の箱に鍵穴はないけど鍵がかかっていた。一足先に持ち帰った面々は、
卵をぶつけてみたり、強化銛でついたり、ナイフでこじ開けてみたり、フライパンでぶっ叩いたり、
石臼にかけてみたり、ドラム缶に入れて転がしてみたり
して開けられるか試していた。

どりゃっ!


正解なのは、多分アレだけどここにいる間はノリを合わせよう。鉄斧で真っ直ぐ両断して開けた。

集まったメモを順に読み解いていくと
【見てはいけないものをみたいな】ような感覚に襲われた。
ここで起きていたこと、ここが定期的に現れることに繋がるヒントがそこに書かれていた。


誰も救難艇に乗らないんじゃないかって心配になってた。
帰らなきゃいけない場所とその時期や目的が明確な人たちは救難艇を、ここでの日々をもう少しだけ延長したい人たちは蟹工船を選んだ。

それぞれの船に乗るまでの間はもうちょっと楽しんでおこうかな。