Eno.616 Bの日記

最後の日-1

海面が上昇し、移動がし難くなってきた。

いよいよ、この島も沈む時が来たのだろう。


それはそうとして、救助船は確かにやって来た。

しかし、皆の雰囲気は違う。

脱出キットを全員分作り上げ、剰え脱出の船まで作り上げたのだ。

最早、救助船は無用だとでも言わんばかりに。

だが、俺は皆のこの奮闘を無碍にする事は出来ない。

むしろ、応援して然るべきなのだろう。

それを、怪人としての俺も、望んだのだろう。


何故か一人称が変わっているが、それもその筈。

遺跡内にあったと言われる未知の箱。

俺が預かっていた石をそれに翳してみた所、何と開いたのだ。

その中には、透き通った青い石。

それを見ていると、何故か吸い込まれる様な気がして。


気が付けば、俺は怪人のと一つになっていた。

俺は、生まれ変わったのか。


勇者殿には、唐突に口上を名乗ってしまったけど、カッコいいって言ってくれた。

それだけでも、俺としては単純に嬉しい。


なら、これからは。

俺は黒崎亮太郎ミスティブラックでありながら、怪人ブレイバーでもある者。

その上で、海の心を宿した者。

『ミスティ・ブルー・ブレイバー』として、生きて行くのだ。