Eno.306 岬カノアの日記

29.光

星空にまた打ち上がる花火

積荷作業で疲れちゃったのかな。いまの時間とても静かな、御柱タバコ像の煙が静かに昇り続けている拠点を蟹工船の上から眺めながら思った、この海に飲まれていった人たちに何かお供えをしようと。
 倉庫には加工しきれないほどの量がまだあって、お目当ての海藻もある。ここの気候で育ったモノなら天草の代わりになるだろうと思って煮出し、タライに詰めて、冷たい石と花を媒体とする氷室で冷やし待つ。

よし、いい感じに出来てる。



きれいに固まった、シマの海藻で作った寒天に花火の光がほのかに映る。
これなら、きっと彼らもぼくたちが打ち上げる花火をみることができるね。

水位が上がってきていることを除けば至って変わらない島での日常はもう少しだけ続きそう。