Eno.378 白波の眷属の日記

ささやき 11

小屋に落ちている貝殻を耳に当てると、かすかに呟く声が聞こえる。

「おおきい船ができて、ほんとによかった! 名前もすっごくかっこいいの」
「木材をあつめてくれたみんなと、ごはんや水を用意してくれたみんなと、つくってくれたエリのおかげだねえ」



「ツムギのスピードで、トマトのピザもつくれたし」
「ひつようなものは手元にあるし……」



「あとは、船にのって、」
「プリン・ア・ラ・モー島をあとにするだけだねえ」



「ありがとね、ぼくらを生き延びさせてくれて」













「やっぱりさみしい」



「さみしいよ……」