ささやき 11
小屋に落ちている貝殻を耳に当てると、かすかに呟く声が聞こえる。






「おおきい船ができて、ほんとによかった! 名前もすっごくかっこいいの」
「木材をあつめてくれたみんなと、ごはんや水を用意してくれたみんなと、つくってくれたエリのおかげだねえ」
「ツムギのスピードで、トマトのピザもつくれたし」
「ひつようなものは手元にあるし……」
「あとは、船にのって、」
「プリン・ア・ラ・モー島をあとにするだけだねえ」
「ありがとね、ぼくらを生き延びさせてくれて」
「やっぱりさみしい」
「さみしいよ……」