闘鴨の書:十八の巻
大規模バトルロイヤルが終わった後の昼下がり。砂浜でバトラーとしてのタツト殿を見かけた。
あの混戦の中で負けた自分が許せず、ひそやかに特訓していた…という様子であった。
話を聞けば、王者としての義務や振る舞い、そういうものを語られた。どうやら表の大会を重視している…いわゆる、チャンピオンというものだろう。
今までの自信がありそうな言動も、その実力故か。
話しているうちに、普段の挑発的なふるまいが鳴りを潜めたように思う。
ある程度は性分かもしれないが、ある程度は王者らしい振る舞いを心掛けているのかもしれんな、と思った。
彼とは1対1でアヒルバトルがしたいと思っていたところだ。今が良い機会だと思い、バトルに誘うこととした。
場所は…砂浜ではなく、古代アヒル文明の遺跡…そのバトルフィールド。
あのフィールドが出現する瞬間を、己とタツト殿は見ている。なによりも相応しい場所だと思ったのだ。
*
いざアヒルバトルが始まれば……タツト殿はやはり、油断なき実力者。
彼の扱うオリジン・カイザーは一見して入門アヒルの外見だが、かなりの改造が成されている様子。
そのスピードとパワーは並のアヒルでは追いつけぬほどだろう。
初手の攻撃は悉く躱され、こちらには細やかなダメージが積もっていく。
これはこちらも技を出し惜しみしてはいられまい。さりとて、放つタイミングは見極めねばならぬ。
いくらかの攻防の後、オリジン・カイザーが勝負に出た。
『海割り』……フィールドの湯を二つに割り、双方からの大波にて挟みこむ……フィールド全体を揺るがさんとする大技だ。
これを真っ当に避けるのは難しい……なればと、こちらも勝負に出ることにした。
以前、タツト殿が話したアヒルバトルへの火薬の活用法……水影丸には、既にそれを利用した機構を搭載済みだった。
フィールドへ多量の火薬を散布し、火遁にて巨大な爆風を発生させる……火遁・業炎塵。
この衝撃により、オリジン・カイザーの放った大波をかき消すことに成功。こちらも、反動は大きかったが。
双方沈む一歩手前という状況……最後は、一騎打ち。
オリジン・カイザーの最期の一撃と言わんばかりの突進に……こちらは水遁・登竜牙を返す。
水中から水上へと穿つような一撃……これを受け、オリジン・カイザーはフィールド外へ。
……厳しい戦いであったが、水影丸の勝利となった。
……場所、相手、そして戦いの運び。
素晴らしい戦いができたと思う。タツト殿もおそらく、同じような気持ちだろう。
……良い戦い、そして、良い好敵手を得られた。このアヒル島で相まみえられたこと、感謝したい。
あの混戦の中で負けた自分が許せず、ひそやかに特訓していた…という様子であった。
話を聞けば、王者としての義務や振る舞い、そういうものを語られた。どうやら表の大会を重視している…いわゆる、チャンピオンというものだろう。
今までの自信がありそうな言動も、その実力故か。
話しているうちに、普段の挑発的なふるまいが鳴りを潜めたように思う。
ある程度は性分かもしれないが、ある程度は王者らしい振る舞いを心掛けているのかもしれんな、と思った。
彼とは1対1でアヒルバトルがしたいと思っていたところだ。今が良い機会だと思い、バトルに誘うこととした。
場所は…砂浜ではなく、古代アヒル文明の遺跡…そのバトルフィールド。
あのフィールドが出現する瞬間を、己とタツト殿は見ている。なによりも相応しい場所だと思ったのだ。
*
いざアヒルバトルが始まれば……タツト殿はやはり、油断なき実力者。
彼の扱うオリジン・カイザーは一見して入門アヒルの外見だが、かなりの改造が成されている様子。
そのスピードとパワーは並のアヒルでは追いつけぬほどだろう。
初手の攻撃は悉く躱され、こちらには細やかなダメージが積もっていく。
これはこちらも技を出し惜しみしてはいられまい。さりとて、放つタイミングは見極めねばならぬ。
いくらかの攻防の後、オリジン・カイザーが勝負に出た。
『海割り』……フィールドの湯を二つに割り、双方からの大波にて挟みこむ……フィールド全体を揺るがさんとする大技だ。
これを真っ当に避けるのは難しい……なればと、こちらも勝負に出ることにした。
以前、タツト殿が話したアヒルバトルへの火薬の活用法……水影丸には、既にそれを利用した機構を搭載済みだった。
フィールドへ多量の火薬を散布し、火遁にて巨大な爆風を発生させる……火遁・業炎塵。
この衝撃により、オリジン・カイザーの放った大波をかき消すことに成功。こちらも、反動は大きかったが。
双方沈む一歩手前という状況……最後は、一騎打ち。
オリジン・カイザーの最期の一撃と言わんばかりの突進に……こちらは水遁・登竜牙を返す。
水中から水上へと穿つような一撃……これを受け、オリジン・カイザーはフィールド外へ。
……厳しい戦いであったが、水影丸の勝利となった。
……場所、相手、そして戦いの運び。
素晴らしい戦いができたと思う。タツト殿もおそらく、同じような気持ちだろう。
……良い戦い、そして、良い好敵手を得られた。このアヒル島で相まみえられたこと、感謝したい。