Eno.545 夢飼いの日記

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救助船が島に停泊し、遭難者が独自に作った大型船もいい出来だ。
どちらで脱出するか、二手に分かれているらしい。

救助船であるならほとんど確実に帰還できそうなので、自分たちで脱出する方に着いて行って無事を確認したいところだが、
自分は救助船に乗ることを選んだ。

自分達の力で拠点を発展させていった彼女ら以上に俺が何かできるとも思わないし、見守る義務もない。
昔の癖を繰り返すのはやめよう。
それに、どんな港に寄るのかも興味がある。



石碑の示す先も、気になりはした。
時間を考えると難しそうなので、口惜しいが見送ることにした。
開かれた扉の先には、どんな世界が広がっているのだろうか?
この地から旅立った人々は、無事に移住できているのだろうか?
考えれば考えるほど興味が湧くが、やめておこう。
いつかの星のように、希望ある世界が営まれていてほしい。
物語というものは、ハッピーエンドの方が美しいのだから。