最後の夜、そして夜明け
一足先に救助船に乗って、
月明かりの下、水平線を眺める。




シマを振り返る。
海面は上がり続け、夜が明けるころにはきっと沈んでしまうのだろう。





月明かりの下、水平線を眺める。
「終わったのか、シマでの生活が。」
「これからみんなは、それぞれの居場所に帰って……
日常を取り戻すんだろうな。」
「また主に振り回される日々が待ってるんだな……。」
「帰っても波乱、シマにいても波乱……
いや、すごい七日間だった……」
シマを振り返る。
海面は上がり続け、夜が明けるころにはきっと沈んでしまうのだろう。
「みんな、それぞれに大変そうだった。
そして、帰っても大変そうだ。」
「子どもたちのほうが苦労しているレベルだった気がする。
俺、ぬるま湯で育ってきたんだなぁ……。」
「これからはきっと、違う空の下で生きるんだろうけれど……
みんな、しあわせにやっていってくれるといいな。」
「いずれ再会した時に、
このシマの話を笑顔でできるようにしたい。」
「初めて見た海は、俺の中で素晴らしい思い出になったよ。
ありがとう、みんな」