Eno.548 アオイ・グッドマンの日記

クリンナップフェイズ

一つ思い出した、というより分かったことがある。
私は筆まめではないということだ。私が目覚めた時に筆記具を持っていたので
それが記憶をたどる手がかりになるかとも思ったが、握られていたノートには
なにも書かれていなかった。破りさられた形跡すら会ったので、その場その場
でメモにでも使っていたのだろう。

そうして考えてみると私はもともと忘れやすい性分だったのではないだろうか?
今回の事情で忘れてしまったというより、もともとそういう持病を抱えていたのかもしれない。
ただ、この島を脱出するということはここに書き留め、忘れるたびに思い出すようにしたい。
希望が叶うのであれば、あの嵐の夜に交えた決闘のことなど忘れずに、何もなかった場所で
一から作られたカレーの味を忘れずに居たい。

しかし、未来のことは誰にもわからない。ましてや、過去のことを知らない私にしてみれば
想像もつかないことだ。できる事は全て出し切る。対戦において持っておくべき思想だ。
未来に備え、手札からできることを模索する。まだ私の旅は終わっていない