Eno.493 ララティマ・ハイサの日記

七日目夜

どうもさっきからリタとなにかとぶつかることが多かった。険悪な意味ではない。
お互い欲しいものがかぶることが多かったことだ。
俺が羊めいた木の実を探していたら、あっちも探していた。
俺が手に入れたぶどうを使おうとおもったら、あっちも探していた。

なんてことはない、どっちもプリンアラモードを作ろうとしていただけだった。
砂糖かなんかを作ってほしいと言われて、ようやく気づき、もうできあがったプリンを出した。
それから二人で少し笑った。

砂浜へいって、二人でプリンを食い。海をみた。
俺の身の上、俺の覚悟の象徴、指輪も渡して、思いの丈を伝えた。
………彼女を悲しませるような話をした。


しかし、リタは思ってたよりも、頑固で意地っ張りだった。
いつか、俺はリタの船に乗ると言った。
それは、ある意味では責任をぜんぶ彼女におっかぶせるようなものだったかもしれない。
だから、今度は俺の番だ。

恋人のようにはできない。でも相棒なら。
俺の船に乗らせる。そして、乗らせたんなら………。


俺には責任を果たす義務があるってわけだ。
さあて、これからの日々は騒がしくなる。
なあにも無ければいいんだがな。
リタから押し付けられる形でお守りをぼうとみる。

それから、すこし慌ただしく荷造りをして、救助にきてくれた船に乗り込む。
みんなも何度も乗り降りしてなにかを確認したりしあったり。
おそらくこれまでで一番緊張する瞬間をおれたちは迎えようとしている。

…指輪かえしてもらってない。弱った。あれアルレシアに贈るつもりだったのに。