Eno.583 BlancusとYayauikの日記

Microcosmos07



 ……夢を見た。
 廻る洋燈の灯。目眩み重なるプリズムの匣。
 血の海に沈む怒りの日dies iraeの夢。
 永遠に刻まれる虚無の夢だ。

 全てが空回り、蘇り、また消える。
 だからこそ。
   だからこそ僕は、何度でも。


 世界を壊す荒唐無稽な幻想劇Fantasmagoria――
 
 ――廻り廻る空白blancusの迷宮よ。


   怪物に成り果てろ。

 私は遺された糸を手繰り寄せる。
   ここにはもう、何も


   ない。



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