家路へと船出して
すっかり寝すぎてしまったけれど。
……いまから、あの場所へと帰る。
ボートの上、「私の知らない海」も見納めだと
その青を眺めながらぼんやりと思っていた。
7日間は思っていたよりもとても早く。
そのなかで多くの思い出と考えることを私にもたらしてくれた。
決めた。
私は私を追記することにしよう。
ほんとうの入れ子細工の完成になってしまうけれど。

またあの墨で綴るものができた。
私にはまた、呪いが増える。
生と死の境を越えて語らってくれた君のことを。
いろいろな冒険の話を聞かせてくれた君のことを。
疑心のなか私に心を預けてくれた君のことを。
私の中に、刻み込む。
――それはなんと、素晴らしきことだろう。
……いまから、あの場所へと帰る。
ボートの上、「私の知らない海」も見納めだと
その青を眺めながらぼんやりと思っていた。
7日間は思っていたよりもとても早く。
そのなかで多くの思い出と考えることを私にもたらしてくれた。
決めた。
私は私を追記することにしよう。
ほんとうの入れ子細工の完成になってしまうけれど。

「此度の"波"はとても大きかったのだから」
またあの墨で綴るものができた。
私にはまた、呪いが増える。
生と死の境を越えて語らってくれた君のことを。
いろいろな冒険の話を聞かせてくれた君のことを。
疑心のなか私に心を預けてくれた君のことを。
私の中に、刻み込む。
――それはなんと、素晴らしきことだろう。